2017年10月30日月曜日

Technics/SL-1200mk3D(mk3,mk5)(修理)

《アームレスト交換》
トーンアームユニットを筐体から外す。筐体を天地逆にして下部のアウター/インナーともにカバー類を外さないといけない。

トーンアーム基台(外側の黒い部分)も外す。プラスネジを緩めアームレストを外す。

アームレスト新品

基台のホコリ汚れを取り、内側に薄くグリス塗布。グリスはトーンアームユニットのクリアランスに関係するので忘れずに。


《ピッチフェーダーの点検清掃》
ピッチフェーダー(可変抵抗器)を筐体と基盤から外す。抵抗器の端子8本のうち4本はネジってある。外れ防止用。

抵抗器裏側のツメを丁寧に返し、分解する。アウター/スライダー/裏板の方向をメモする。
MK3はスライダー中央ストップ用に小さな玉があるので分解時注意。



裏板接点面は接点復活剤をつけたティッシュなどでやさしく拭く。
スライダー接点部は変形させないよう、トゲトゲの方向に沿って綿棒の先をほぐしたもの、極細歯ブラシなどに接点復活剤をつけて撫でるように。適宜エアも使用。
清掃後は接点グリスを適宜塗布。

元通りに組み直し筐体へ。再ハンダ。抵抗器端子のネジりを忘れずに。


《トーンアーム根元のヒビ/トーンアーム交換》
根元部分にヒビ割れ。それに起因するアーム全体の反り。

トーンアームからの5本配線をハンダ外し。

アーム支持する3箇所のマイナスネジを緩める

アーム取り外し。ホームユース程度ならいいが、これではやはり交換。



配線が通る経路に細い針金を通す。柔らかい5本の配線を狙い通りに通すのは難しいのでリードの役目。


5本線とリード針金を収縮チューブでまとめる。抜けないように針金を少し出して折り返す。

慎重に5本線を送りながらアームを凡その位置に。支持部ネジは締め込みすぎないように。



5本線から針金と収縮チューブを外し、基盤に再ハンダしてまずは完了。5本線がメカ部にあたらないよう整理。筐体に戻す。
カートリッジをつけてレコード再生。アーム上下左右のガタ点検。支持ネジの再調整。
針圧を整えて外にコースアウトするようなら上部支持ネジを緩める。
レコード楽曲終わりの余白溝でちゃんと中心に向かうかなど点検。




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