2020年12月8日火曜日

Technics/SL-1200MK3 (MK3D,MK5) トーンアーム交換

 だいぶご無沙汰でしたが、ちょうど良い題材が入ったので機材修理記事の更新もしておきましょう。

                         


このような状態。
トーンアーム支持部を中心にボキッと折れている。
アームのカートリッジ方向部分(つまりアームそのもの)は無し。
あっても利用しようがないが。。
細いケーブル部分もここでカットされている。
ちょっとわかりずらいがアームレストも折れている。

過去記事にもありますが、MK3,MK3D,MK5など基本的に構造と作業は同じです。

部品取りストックの中に使えるトーンアームがあったのでそれを利用することにします。
ちなみにヤフオクにはタンテ解体屋みたいのがあり、中古部品を入手できるみたい。
利用したことはないので程度は未確認ですが。
ベース部分から販売されているのでやる気になれば一台組み上げるのも可能でしょう。
ネチネチ修理するより、バラしてパーツ売りした方が手っ取り早く、定番品だから可能なんでしょうね。
なるほど商売。


下側カバーなどをどんどん外していく。
この機種に限らずだが、奥まったネジなどは回しきっても取りにくいのでピンセットがあると便利です。
これはストレートタイプですが先が曲っているタイプも調子良いです。



トーンアームユニット内部へ進入。五本の細いケーブルは付け直すので現状のやつは要らない。太いLRケーブルがハンダ作業の邪魔になる感じなので、基盤固定している結束バンドをカットすることにする。

こういうこと。細いケーブル(特に青と白のあたり)とLRケーブル間の作業余地が増えました。



便利グッズ。釣り用道具箱の中蓋です。
大小の部屋化されてるのでセクションごとに外したネジや部品を分けておける。一つのタッパに全て放り込んで後から分類したり、小さなのを複数用意してごちゃごちゃになるより良いと思います。
白なので部品が浮いて見やすかったり中央部が取っ手形状になってるのも地味にグッド。
とにかく"これなんだっけ?"という、余計な時間は使わないようにしたいものです。



折りやすいアームレストは、この状態まで追い込んでやっと下側からネジが外せる。
強いトルクで締められているネジではないので、うまくアクセスできる超ショート丈か特殊な形のドライバーがあれば搭載状態でも回せるでしょうが、ここはめんどくさい設計ですよね。


とかなんとかいいつつ、こちらは部品取り箱にあった状態の良いトーンアーム。
ケーブル導通、残り長さ、ピポット部の状態も確認。大丈夫、このまま使えます。
外した中古部品の類いは、ネジ一本に至るまでバチっと使えれば値千金。
問題はちゃんと分類整理して保管しておくこと。
使えるものがあったのに他所から買っちゃった、なんてことのないように。


ユニット基台内のケーブルが通る経路に細い針金を通しておく。

針金とケーブルを細目の熱収縮チューブに通す。針金の先を少し出しておく。

ハンダごてで収縮させたら、出しておいた針金を折り返す。

経路を戻す時けっこう引っ掛かる箇所があるので、そこで抜けてしまわないためです。


なお、ケーブルを抜くときにどういう経路を通っているかメモや写真撮ること。

何台もこなすとケーブルの通る道筋が理屈上わかってきますが、はじめてだと間違った経路に通して壊してしまったり、考えたりあてがって確認する時間がかかってしまいます。

そういう時に部品壊してしまったり事故になりやすいので、周到にいきましょう。


ということで慎重に針金を引いて、ケーブルを基盤側に引っ張り出します。

基盤側にケーブルが出てきたところ。

針金も抜けることなく一発開通でした。


5色の細いケーブルをハンダ付け。

この後は結束バンドで締めるなどして元の状態に戻していきます。

トーンアーム支持部を仮固定・調整・確認してユニットを本体に固定。


あとは表に返してアームの動き確認と調整。そこの写真は今回割愛。
過去記事ご参考に。
http://mattsbox.blogspot.com/2017/10/technicssl-1200mk3dmk3mk5.html


ここのネジを何本外す~といった基本的かつ細々としたことはこのブログでは触れておりません。
プラモデルの組み立て説明書ではないので、そこは御覧になる方の嗅覚含めたスキルで判断願います。
ポイント、コツ、自分はこうやっている、そこ忘れると後から大変だよ!というところを紹介しています。



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