2017年11月18日土曜日

Roland/JC-160(120)ピンスイッチ系・修理

《Chorus/Vibrato機能不全改善》
・LRスピーカー片側から出力せず、コーラスビブラートが利かない
・MAIN IN(パワーアンプ直)に入力するとLRともに健全に出力する

パワートランジスタは健全ということで、CH2のコーラスビブラートに関する部分のハンダ、オペアンプをチェックするが問題はない。健全な部品取り機の基盤と交換しても同じく。


暗礁に乗るが、切り替えてCH1(いっけんコーラスビブラートと関係がない)基盤を疑う。
やや焦げているICの脚を発見。この部品を周辺も含めて点検交換。
LR/コーラスビブラート問題も改善した。

JCシリーズの設計として、コーラスビブラート使用するしないに関わらずLRを連携させて出力していることがわかる。
ついでに問題のあるポッドを交換。








2017年11月11日土曜日

ハンダクラック

とあるPAミキサー点検作業にて
いくつかのインプットで入力されなかったり時々途切れたりの症状。
基盤をくまなくチェックすると多数の半田クラック(割れ)あり。
動画ピンセットでつまんで動かしているところが該当部分。
裾野部分が完全に剝離。
頻繁に抜き差しされたりケーブルの引っ張りでジャックに力がかかり、こうなる。
酷い場合は基盤に亀裂が入る場合もある。



2017年11月3日金曜日

Roland/JC-120プッシュスイッチ系・修理

《インプットジャック修理交換》

いちおう入出力するのだが不安定なので調べるとジャック後端が写真右側のように。交換。JALCO製ジャック。


《ポッド交換》
Chorus/VibratoのSpeedポッドが破損していたので交換。ALPUS製ポッド。


《片方のスピーカーから音が出ない》
スピーカー端子を入れ替え、両スピーカーユニットに異常がないことを確認。
音が出るほうの端子をノーコネクトすると、出ない側もうっすら出ていることがわかった。トボケてもいる。

いわゆるハンマーテストを行なう。iPodなどプレイヤーで音源入力しながら非導体(木やプラスチック)の棒で基盤上や筐体をコツコツ叩いていく。
音が出たり出なくなったりする箇所にハンダ落ちや損傷部品がある場合がある。
原始的だが半導体や真空管などを疑う前に行なう。
基盤上をじっくり見つめることにもなり、断線確認も併行して疑う。
別角度から見る/叩くのも効果的。
パワー部のセメント抵抗(写真右側配線の下になっているほう)に異常発見。

もともと線脚を接着剤で固める仕様になっているが、配線が乗っかり圧がかかっていたらしい。ハンダ外し。
基盤裏からは解らなかったが、中脚が折れていた。
左右脚を伸ばす。
再ハンダ

 左右脚の余分を切って完了。

2017年11月1日水曜日

SONY/MDS-E12(E10)(修理)

《読み込み不調》
ディスクを入れるとエラー表示。
天板などを外しMDドライブに向けてエア吹き。改善しないので帯ケーブルを抜き、コネクター部をエア吹き、差し戻す。認識改善。軽度の接触不良と思われる。




《インプットセレクトレバー折れ、パワースイッチ外枠接着面剥がれ》
写真上が処置対象。

コントロールパネルを外し分解。3パートの基盤、左側の基盤にセレクトレバーがある。部品取りと交換とする。

各基盤はこのように差し込み式になっている。

上が部品取りから外したもの。下が処置対象基盤。パワースイッチ外枠は接着剤塗り直しで処置。

元通りに組み上げて完了。


2017年10月30日月曜日

Technics/SL-1200mk3D(mk3,mk5)(修理)

《アームレスト交換》
トーンアームユニットを筐体から外す。筐体を天地逆にして下部のアウター/インナーともにカバー類を外さないといけない。

トーンアーム基台(外側の黒い部分)も外す。プラスネジを緩めアームレストを外す。

アームレスト新品

基台のホコリ汚れを取り、内側に薄くグリス塗布。グリスはトーンアームユニットのクリアランスに関係するので忘れずに。


《ピッチフェーダーの点検清掃》
ピッチフェーダー(可変抵抗器)を筐体と基盤から外す。抵抗器の端子8本のうち4本はネジってある。外れ防止用。

抵抗器裏側のツメを丁寧に返し、分解する。アウター/スライダー/裏板の方向をメモする。
MK3はスライダー中央ストップ用に小さな玉があるので分解時注意。



裏板接点面は接点復活剤をつけたティッシュなどでやさしく拭く。
スライダー接点部は変形させないよう、トゲトゲの方向に沿って綿棒の先をほぐしたもの、極細歯ブラシなどに接点復活剤をつけて撫でるように。適宜エアも使用。
清掃後は接点グリスを適宜塗布。

元通りに組み直し筐体へ。再ハンダ。抵抗器端子のネジりを忘れずに。


《トーンアーム根元のヒビ/トーンアーム交換》
根元部分にヒビ割れ。それに起因するアーム全体の反り。

トーンアームからの5本配線をハンダ外し。

アーム支持する3箇所のマイナスネジを緩める

アーム取り外し。ホームユース程度ならいいが、これではやはり交換。



配線が通る経路に細い針金を通す。柔らかい5本の配線を狙い通りに通すのは難しいのでリードの役目。


5本線とリード針金を収縮チューブでまとめる。抜けないように針金を少し出して折り返す。

慎重に5本線を送りながらアームを凡その位置に。支持部ネジは締め込みすぎないように。



5本線から針金と収縮チューブを外し、基盤に再ハンダしてまずは完了。5本線がメカ部にあたらないよう整理。筐体に戻す。
カートリッジをつけてレコード再生。アーム上下左右のガタ点検。支持ネジの再調整。
針圧を整えて外にコースアウトするようなら上部支持ネジを緩める。
レコード楽曲終わりの余白溝でちゃんと中心に向かうかなど点検。




Pioneer/DJM-300(修理)

《ヘッドホンジャックが打突衝撃により押し込まれ、板フックが緩くなった状況の改善》

わかりずらいがシャーシ部分もやや曲がっている

念のためジャックを基盤から外しチェック。確認して再ハンダ。

クランプでシャーシ曲がり修正


アウターカバー戻して終了


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